2011年6月5日日曜日

あなたを羨ましいと思う人もいるんです





国民的HIPHOPアーティストであるKREVAの本です。
あの幻冬舎の見城さんが、彼に惚れて
この本の出版に至ったのだとか。


KREVAファンということもあり、
客観的には言えないですが
写真のかっこよさだけで、これはもう
マストバイだと言いたいです。

この本の中から、
僕が個人的に引っかかった言葉をもとに
書き綴って行きます。



『うらやましいのは、お互い様』





以前、職場の人とのやりとりで

『やりたいことが多すぎて、人生で時間が足りなさ過ぎるんですよ』
という話しを人にしたら、
「やりたいことがあるのは幸せだよ」と言われました。

僕から見たら、
うまくいこうがどうだろうが、
事務所を事業をスタートアップさせている人が羨ましく思う。
でも、もしかしたら今の僕を見て

「羨ましい」と思っている人もいるのかもしれない。


『隣の芝生は青く見える」というけれど、
まさにその通り。

他人のことは、良いところばかりが目についてしまう。
自分のことは、欠点ばかりが目についてしまう。

サッカー選手である三浦知良(カズ)さんは、


『敵は俺が思うほど強くはない。
俺は俺が思うほど弱くはない。』

と言っています。




「紳竜の研究」の中で島田紳助さんは、
NSCでお笑いを学ぶ学生たちに


『1億円でその若さを売ってくれるなら俺は絶対買う。
こんだけ成功している俺でも、キミらに全て勝ったと思うてへんのや。
逆に言うたら、キミらには1億円の価値があるんやで』

とおっしゃっていました。


自分を過大評価する必要もないし、
変に着飾ることも意味がない。

けれど、自分を卑下することも
”どうせ俺は。。。”と落ち込むことも必要ないと思います。




自分は、コンプレックスの固まりだ







『自分は、音楽理論というヤツが全くわからない。
〜(省略)そろそろお気づきの通り、自分は、コンプレックスの固まりだ』



人の幸せって相対的な価値と絶対的な価値の二つがあります。

月収100万円でも、周りがみんな150万円だと不満。
月収20万円でも、周りがみんな18万円だった満足。

絶対的な価値は、
「夕日を見ながら、カフェのテラスでコーヒーを飲むのが幸せ」
というようなもの。
誰になんと言われても、自分だけがわかる幸せ。

絶対的な価値を持つことが必要だってわかっても、
人間なんだし、絶対比べたがる。

これは仕方ない。

じゃあ、ネガティブなところも比べたらいいんじゃないかなと僕は思います。


KREVAですら、”コンプレックスの固まり”だと思っているんだとわかると
なんか気が楽になりませんか?

みんなが「すごいなー」と思う人でも、
実は、悩んでいたり、迷っていたり、つらい思いをしたりしている。

僕は、こういう

「実は弱いところもあるんです。」

といったところが見られるのが自伝やタレント本の良さだと思っています。


特に、
KREVAさんはすごい深いので
この本には、そんな彼の魅力が満載です。

この本をカテゴライズするのは非常に難しい。

一応、自己啓発書だけど
写真集でもあり、ポエムでもあり、
名言集でもあり、メッセージ集でもある。


人生で悩んだとき。
「なんかしんどいなー」
「行き詰まっているなー」なんて感じたとき、
手に取りたい一冊だなと思います。



【気にいったフレーズ】



『言っている事がその都度変わっているが、
やっている事はずっと変わっていない。』


『一度たりとも”同じ”なんて有り得ない』


『キッカケはなんでもいい。なんなら、無くてもいい。』


『記憶も記録も塗り替えたい。』


『ほんの少し降る雨の事を「涙雨」って言うんだって。日本語素敵。』

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